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効率化ばかり考える

日々、無駄を省き効率化ばかり考えてるブログ

年金拡張でベーシックインカムができないか

何年か前に日本でベーシックインカムの議論が流行りました。

2016年にはオランダやフィンランドで導入実験が予定され、スイスで国民投票が行われるようで、最近また話題になり始めているようです。

ベーシックインカムは簡単に言えば、国民全員に基本所得として、例えば5万円を全員に無条件で支給するというもので、年金や失業保険などの社会保障の一種といえばいいでしょうか。

ベーシックインカムで、だいたい話題になるのが財源問題です。日本でベーシックインカムをやる場合どうするのが良いかなと考えてみました。

下の本では、財務省審議員の原田泰氏がだいたいの試算をしています。

Amazon.co.jp: ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書): 原田 泰: 本

ベーシックインカムの必要予算はだいたい100兆円

原田さんの本では、大人(20歳以上)7万円、子供(20歳未満)3万円を支給すると、96.3兆円が必要なのだそうです。現在の国家予算が96.3兆円で、社会保障費110兆円なので、だいたい同じ予算感といったところでしょうか

では財源をどうするかというと、所得税の控除無しフラットタックス30%で、77.3兆円がでるそうです。残りはベーシックインカムと統合できる医療を除いた社会保障費を集めれば足りるのだそうです。

所得税30%だと、なかなかの負担額ですが、ベーシックインカム基本所得があり、年金や失業保険などが統合され、その分の出費が無くなるので、それほど負担感は変わらないのかなと思います。

ただ、控除無しやフラットタックスなど、社会構造の変化が大きすぎて実現への道が険しいなと感じていました。そこで、日本型ならどうすればよいか考えてみました。

ベーシックインカムに似た制度、年金を国民全員に支給する

日本ではもうすでに65歳以上の人にはベーシックインカムが実現しています。(国民全員ではないので部分ベーシックインカムですが。)

そういう目的で徴収してますので、これを支給年齢を引き下げていって、完全ベーシックインカムにしていけばよいのではないかと考えました。

前述の通り予算は96.3兆円が必要となります。現在の年金の保険収入が24兆円くらい。これに公的資金からの年金17兆円、ベーシックインカムで統合できる子供手当、失業保険、生活保護で、だいたい10兆円、重複する経費の統合で15兆円。ここまでで66兆円あります。だいたい一律4,5万円配布できるくらいでしょうか。ここから先は、なにか制度を変える必要があります。

年金を全員に支給するため、年金負担額をあげます。厚生年金の利率(2014年で17.4%)を30%にします。原田さんの所得税フラットタックス30%と同じです。対象も現在厚生年金で会社員で70歳までが条件ですが、これを所得がある人全員に対象を広げます。(実は高齢者は不労所得を多く持っており、なんと30代の平均年収より多いほどで、年金の逆再分配の原因になっています。)国民年金も所得に応じた率に変えるべきでしょう。これで単純計算で20兆円前後増えるのではないでしょうか。
あと10兆円足りませんが、あとは消費税なり、年金の累進の強化なりで確保すればよいのかなと思います。

年金はもともと福祉目的だから自然とベーシックインカムに移行できるのでは

労働者も現在一方的に年金を支払うだけなのに対して、7万円戻ってきますので(子供がいればさらに3万円)、そこまで負担感が増すことは無いだろうと思います。

所得税で取って、社会保障費に回している分など周りくどい点出てきますが、民生費と国営費で分けていきます。現在、住民税の歳出の多くは民生費です。一般会計内の社会福祉費、地方交付費が歳出の半分程度をしめています。これを徐々に年金に統合して、減税を行えば良いでしょう。 

年金をベーシックインカムに拡張することで、明確に国民が生きるための予算(国民に裁量のあるお金)と、国の運営費(国の裁量にできる予算)で分けることができます。年金は2017年までジワジワと率が上がっていきますが、このままジワジワあげていき、対象を拡張していきベーシックインカムに移行してしまうのが良いのではないかなと思います。